BBQを通じて日本の伝統文化や技術を身近に感じ、愛着を育む。
「使い捨ての時代」から「伝承の時代」へ。
カルボレーニャとともに”原点回帰”に一歩踏み出してみませんか?
事業コンセプト
IT(情報テクノロジー)の革新によって一気にグローバル化した世界。
その時流に乗って情報サービスを中心とした新たな産業が次々に創出され、人々の行動が正誤混ざり合う情報によって左右される時代になりました。また「モノ」を説明し宣伝するための情報から、情報によって「モノ」が支配される時代となり、さらには「情報そのものが富」になる時代となり、「モノ」そのものの価値が薄れていく時代になってきました。
その結果、大量消費・大量廃棄時代に突入し、情報に翻弄された商品が次々に誕生しては消えを繰り返し、日々消費意欲を煽られる時代となりました。
もちろん不要な技術は淘汰されるのが自然の摂理ですが、要・不要の判断の時間さえなく目まぐるしく変化する情報シャワーに翻弄される時代に疲れを感じる方もきっと多いことと思います。長い時間をかけて育まれ継承されてきた先人の知恵と工夫が詰まった伝統文化や技術は生活の場から遠ざかり、身近な存在ではなくなってきました。
先人の知恵と技術には学ぶべきものが多く、それによって長きに渡って継承されてきた「モノ」には今では忘れられつつある大きな価値があり、インターネットで検索して得られる情報や知識よりも深い真理が詰まった人知の結晶です。そんな時代だからこそ、まずはカルボレーニャとともに、一旦立ち止まってのんびりとBBQでもしながらモノの価値を見つめ直してみませんか?
カルボレーニャの3つの事業コンセプト
・メイド イン ジャパンにこだわった「モノ」の価値の復権
・継承すべき伝統文化や技術を現代のBBQや生活に活かす
・「モノ」を通じて伝統文化や技術、その歴史を学ぶきっかけを生み出す
BBQの匠が再発見し、そして継承しておきたい日本の伝統文化や技術を、現代のBBQにマッチする形に完全オリジナルで製品化、自社工房及び協力先工房においてハンドメイドで製作してご提供いたします。また長くご利用いただきためにできる限りのサポートを行って参ります。
均一型、大量生産型にはない「あなたの町の道具屋」としてお付き合いいただけますと幸いです。決して「メイド イン ジャパン」であればなんでも良い、というわけではありません。
しっかりとした技術に裏打ちされた「信頼」いただける製品のみを企画・製作しております。
機能性、耐久性はもちろん、飽きずに長く愛用いただけるようにシンプルで機能美にこだわった製品づくりにこだわっています。そんな熱く譲れない想いを抱きつつ、日本の伝統文化や技術、そして日本及び世界のBBQを20年以上にわたって研究・学習し、この度本格的に事業を開始するに至りました。
長い年月をかけて準備して参りましたので、これからも慌てず騒がず、煽ることなく、ゆっくりとご提供して参りますので、ゆったりとしたリズムでお付き合いいただけますと幸いです。愛着を持って長くご利用いただける皆さまにとっての「パートナー」になれる製品をお届けして参ります。
店主及び職人一同
カルボレーニャ(Carboleña)命名の由来
日本はもちろん、人類誕生は火の発見と火おこし方法の発明によって大きく飛躍しました。
実はまだはっきりとしたことは判明しておりませんが(考古学の研究成果を待つしかありませんが)、人類が火を使い始めたタイミングと木炭を使い始めたタイミングはそれほど変わらないのです。
炭はその高い熱量と保存性、燃焼の持続性で、炎(火)よりもエネルギー性が高く、人類の調理法を大きく発展させ、またたくさんの産業を生み出してきました。さて、スペイン語では ”炭=カルボーン(carbón)”、”薪=レーニャ(leña)”と言います。
スペイン語では”木炭そのもの”を指す単語はありませんので、”薪の(による)炭” すなわち ”Carbón de leña(カルボーン デ レーニャ)と表現します。格好をつけてスペイン語で命名したわけではなく、そもそも英語のBarbecue(BBQ)はスペイン語の”Barbacoa(バルバッコア)”から派生した言葉であり、”Barbacoa”という言葉は大航海時代にカリブ地域からスペイン人が持ち帰った言葉なのです(詳しくはページ下部「BBQの語源」参照)。BBQが長い年月をかけて世界各国地域で様々に自国の食文化として広がり発展してきたのは、このスペイン人による持ち帰りがあってこそです。
(持ち帰る=優れた調理法として自国に持ち帰る価値があったということ)このBBQの世界への伝播・発展と合わせて、日本でも独自のBBQ文化の形成・発展がありますので、スペイン語による持ち帰り、そして直火焼BBQに欠かせない”木炭”に敬意を表してカルボレーニャと命名いたしました。
¡Viva barbacoa!
BBQの語源
人類は火を発見し、火によって「焼く」という調理法を覚えた。そして、その調理法に「バーベキュー」という名が付いたのは、1492年のコロンブスによる新大陸発見以降のことだった。
カリブ海西インド諸島のハイディ島に住むタイノ族が「バルバコア(Barbacòa)」という言葉を使っていた。これは立てた支柱の上に台を付けた寝床の構造そのものを指す言葉だった。南米北東部で使われていたアワラック語では、そんな構造をした家のことを「バルブコア(barbucoa)」と呼んでいた。
これらカリブ海諸島全域で”格子組み構造物”を指す言葉は、スペイン人に「barbacoa」と書き取られ、さらにその上で食材を焼いたり、干したりすることにも、その言葉が使われるようになった。
その後「バルバコア(barbacòa)」はグリル料理を意味するスペイン語「バルバコア(barbacoa)」に変化し、それが「バーベキュー(barbecue)」という英語になっていく。
カリブ海からスペインへと渡り、晴れて英語となった「バーベキュー(barbecue)」という言葉はアメリカへと渡っていく。そして16世紀全般には”枠組みの上で焼いた肉”の意味から”野外パーティー”の意味へと変化し使われるようになった。
17世紀のアメリカ・ヴァージニア植民地で、今日のバーベキューの原型が誕生したという説もあるが、いずれにしても17~18世紀前半が、現代BBQの創成期であったことは間違いない。
※「Premium BBQ」著者:榊幸治著、発行:三栄書房、2012年10月21日発行”より抜粋